なすのぶっ漬ルーツを辿る
自宅で漬物を漬けるという食文化が根強く残っている山形県内陸地方、昭和50年代前半に壽屋が提唱した「ぶっ漬」は、秋に収穫したなすを春先まで漬け変えなしで保存できる漬物として大人気となりました。当時は、各家庭で一斗袋に大量に漬け込んでいました。
下漬けなしで、ぶっつけ本番で漬け込むことから「ぶっ漬」という名前で親しまれてきたこの漬物、当初はなすを漬け込む方法とされていましたが、他に根菜なども漬け込むことができますし、工夫次第で色々と応用可能です。
令和時代の家族構成に合わせて、分量や漬け込み用の袋などをさらに進化させました。
東根の漬物上手のお母さん方のお味をご自宅でぜひお試しください!
漬物の保存力について
漬物とは、野菜を塩分やアルコール分などの浸透圧で保存しながら、同時に乳酸発酵したものです。
この粕漬は、酒粕の持っているアルコール分と糖分、砂糖の糖分、塩の塩分、からし粉の持つ保存力を総合して、バランスを整えて保存力を高めることが出来るという絶妙な組み合わせで作り上げられた漬物なのです。
漬け方
酒粕の袋の中に、添付の砂糖と塩とからし粉を混ぜ込み、野菜を入れて混ぜ合わせれば、簡単粕漬の完成です。なす以外にも、にんじん、大根、れんこん、その他チーズやアボカド、きくらげなど、工夫次第でいろんな物を漬け込めます。
おうちで粕漬キットで作る『なすのぶっ漬』
1、キット内に入っている酒粕の袋を漬け袋にそのまま使用します。
別袋の砂糖、塩、からし粉をよく混ぜ合わせて漬床を作ります。(写真②③)
2、なすはヘタを取らずに、傷や痛みがないかチェックして漬床に入れまんべんなく行きわたるように丁寧にビニールの上から混ぜ合わせます。(写真④)
3、袋の中の空気をしっかり抜いて、輪ゴムで口を止めます。キットが入っていたチャック付きの袋に入れて保管できます。(写真⑤)
4、なすの色が抜けて茶紫色になってきたら完成です。(写真⑥)
3日から1週間程度、毎日袋の上から混ぜてください。
漬けるポイント!
保存力を下げるのは、水分です。野菜は完全に水分を切ってから入れてください。また、塩分がきついからと、塩を減らしてしまうと、保存力のバランスが崩れ、発酵が進みすぎて酸っぱくなってしまいます。この場合は、砂糖もしくは酒粕を増量した方がいいようです。
保管の際は、輪ゴムを使って止めた方が、より空気を抜くことができます。キットが入っていたチャック付き袋は、漬け袋を入れて保管袋としてご利用ください。
保存力が下がってしまいますので、粕床の再使用は一回でお願いします。
夏場は冷蔵庫に保存し、食べる分だけビニール袋から取り出し、粕を洗い流してお召し上がりください。そのまま袋に入れておけば、春先までおいしく召し上がれます。
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よこおともえ記



