山形県内陸地方に伝わる漬物文化。
壽屋のある東根市を始めとして、山形県内陸地方は「東の山形、西の京都」と言われるほど昔から漬物文化が独自に発達してきた地方です。漬物師範・横尾昭男は昭和五十二年からのおよそ二十年間、山形県内陸地方の漬物上手なおかあさん達を取材し、各家庭に伝わる漬物を伝授してもらいました。
壽屋の漬物は全てこのおかあさん方に教わったこの地方の土着の秘伝をもとに製造しています。お母さん方の工夫をヒントに商品化した物も数多くあります。各家庭での漬物の技法の伝授がなされなくなった近年ではありますが、今後も私が受け継いだ漬物の製造販売に取り組んでいくことが、この地方の伝統の味と技法を守っていくことと信じています。