食品添加物を使用しない良い食品づくり
壽屋寿香蔵は、
山形県東根市で保存食として受け継がれてきた
漬物や季節ごとの漬物の数々を
食品添加物を一切使用せずに製造・販売しております。
当店の漬物は、磯部理念に基づき
キャリーオーバーも含めて食品添加物は一切使用しておりません。
「無添加」表示について
当店では「無添加」の表示ではなく「食品添加物を一切使用しません」と表示しています。「無添加」と言う日本語は添加しない意味として用いられますが、何を添加しないのかが明確でありません。調味料である砂糖・塩・醤油なども添加すると表現します。
漬物の表示に於ては以前の表示法では防腐のための合成保存料と合成着色料及び合成甘味料の使用か否かを表示する義務のあった時代がありました。
その古い時代に、合成保存料・合成着色料・合成甘味料を使用していないことを無添加と表示した時代もありましたが、その後表示法が変わり一括表示となりました。
一括表示となった現在に於ては「無添加」の表示や表現は意味が不明なので漬物業界では自主規制しています。当店で「食品添加物は一切使用していません。」と表示しているのは、添加しない対照物が食品添加物であることを明確にするためです。
厚生労働省は食品添加物一覧表として指定(指定添加物436品目)していましたが、近年平成二十三年に法律を改定して、いわゆる天然添加物をも既存添加物(365品目)として食品添加物の中に入れています。
従って現在では梅干しのしそ葉での着色や昔から使われている紅花で黄色や紅に染めることなどもまとめて食品添加物といいます。
当店で使っている「食品添加物は一切使用しません」は、「化学的に製造されている化学調味料を始めとする食品添加物のなかの指定添加物は一切使用していません」と表示することがより正確なものと思います。
近くに食品の表示法が改定されて、これまでは農水省・厚労省・通産省・大蔵省などこれまでバラバラな食品表示が消費者庁で一本化される動きが出て参りました。お客さまにより解り易い表示になることも願っています。
また、現在の表示法では、漬物屋で醤油を使用した場合に、漬物屋では食品添加物を使用しなくとも醤油の製造元で防腐剤などの食品添加物を使用した場合にはキャリーオーバーと言って漬物の製品には表示する義務がありませんが、当店ではキャリーオーバーも含めて食品添加物(指定添加物436品目)は一切使用していません。
壽屋では、磯部晶策氏が提唱した
「ごまかしのない食品づくり」を基本理念とし、
安全安心な食品を製造しています。
中でも、食品添加物は三つに分けて考えております。
第一群は食塩。人類が使用してから長い歴史があり、人体の生理上からも必要とされる添加物です。
第二群は重曹・にがりなど。何百年、何千年の使用経験があり、必要性とその使用法にも精通している添加物です。
第三群は近代の食品工業が製造上の効率や量産の必要性から化学的に開発された比較的新しい添加物です。