村山市関澤家のお雛様の絵

今日も冷たい雨です・・・
2月と3月が逆転してしまったようなお天気ですね。

そんな中ではありますが、壽屋隣りの古民家「野守の宿」ではお雛様の展示公開中です。

このブログでも連日ご紹介していますので、よく見てくださっている方は、すっかりご来訪いただいた気分になっているのではないでしょうか?そうだといいなぁ。と思いつつ、今日も、お雛様のご紹介です。

おとなりの村山市の関澤家のお雛様の絵です。

昭和十年代後半、第二次世界大戦中に産まれた娘さん達のために、故関澤三之助さんが描いたものです。

世の中の品不足のため、お雛様を買ってあげられなかったということからこの絵を描いたということなのですが、日の丸や、軍旗、写真では見えずらいのですが、戦闘機や鉄砲、刀などがお雛様と一緒に描かれているのです。
お雛様は、子供の健やかな成長を祈り、その先の人生で不自由しないようにという願いを込めて食べ物や、履物、子宝の象徴など作って飾る「下げ飾り」などもあります。
まさか、その後の人生に必要なものとして、戦闘機や鉄砲などを描いたわけではないと思うのですが、愛国心と親心の絶妙なバランスが感じられる絵ではないでしょうか?

どのようにご覧になりましたか?

私は、この絵を見るたびに、なんとも言えない苦しい気持ちになります。

壽屋では、戦争反対の願いを込めて、この絵を毎年飾っています。

野守の宿のお雛様の展示公開は4月3日までとなっております。

各お宅で大切にされてきたお雛様を10基ほど、展示公開しております。

お時間ある際には、どうぞ足をお運びくださいませ。

https://www.akanehime.com/archives/1067

よこおともえ記