2023年10月13日

お待たせしました。 本格醸造りんご酢解禁です。

日本一を自負するりんご酢

 壽屋の本格醸造りんご酢は、自社で粉砕して搾った100%りんご果汁を、アルコール発酵と酢酸発酵の2度の発酵をしっかり行い、さらに食品添加物は一切使用せずに作り上げます。JAS法によると、醸造りんご酢には、りんご果汁30%以上使用していればいいとのこと。一方、壽屋のりんご酢は、りんご果汁100%。アルコールを添加しなくとも、りんごの持つ自然な力でアルコール発酵が行われます。そして、力強い酢酸発酵が行われます。さらに、三年という歳月じっくり熟成させます。愚直にりんごの力を信じて作り続けたからこそ出来た日本一を自負するりんご酢です。

漬物屋が作るりんご酢

 全ての始まりは、平成のはじめの頃「食品添加物を一切使用せずに漬物を製造販売しよう!」と思ったところからです。保存料の代わりにお酢をたくさん使用して漬物を作ることにしました。ところが、このお酢に食品添加物が入っていては、元も子もない。と、全国津々浦々、食品添加物を使っていないお酢を探した所、見つけられませんでした。というのも、お酢を作るための法律に秘密がありました。1、発酵の過程で発酵助剤や、澱下げ剤を使用しても、食品表示には表示する義務がないこと。2、アルコールを添加しても醸造酢と表記が可能。このことから、食品添加物が入っていないお酢を探すことが出来なかったのです。東根周辺では、おいしいりんごがたくさん採れる!このりんごを使ってりんご酢を作ろう!と思いつきました。そこで平成11年から『りんご酢』の製造を開始したのです。

なぜ?三年熟成なの?

 免許の関係上、年間製造量は6t…。完成したりんご酢を漬物製造用に使用し、さらに瓶詰めにして「りんご酢」として販売していました。とはいえ、漬物用に使用しても余ります。漬物屋が作った知名度のないりんご酢は売れる量も少ないため、余ります。貯蔵庫には、一年前、二年前と作ったりんご酢がたまっていきました。そのまま熟成されていったのです。
 三年、四年とたまった所で気がつきました。熟成させると酸味がまろやかになる!ならば、この酸味のまろやかなりんご酢をお客様にお届けするために、すべてのりんご酢を「三年熟成りんご酢」として販売することにしよう!と決めました。
 2018年ごろのことです。世の中の健康志向の高まりとともに、りんご酢の健康効果が様々な所で謳われるようになってきました。これとともに、壽屋のりんご酢を求めてくださるお客さまがどんどんと増えてきました。

ああ、三年熟成…

 2019年の夏前には、このまま売り続けると、在庫が底をついてしまうという事に気がつきました。そこで、急いでこの年の秋に収穫されるりんごから製造量を増やしましたが、すぐには販売できません。「三年熟成」ですから…。「たくさんのお客様を長期間に渡りお待たせしてしまう」と申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。一時は、最初の頃のように熟成期間をなくして販売?とも考えましたが、「お客様に三年熟成のまろやかなりんご酢を!」との決意を変える訳にはいきません。丁寧に、実直に作り続けることだけが私たちに出来ることです。従って、販売数量を制限せざるを得なくなりました。予約してもらい、お待ちいただいた上での販売となりました。ご希望のお客様はどんどん増えて、結果として、予約期間が伸びてしまい、長期に渡り、お客様にお待ちいただくこととなりました。
 発売開始直後からご愛用くださっているお客様もいらっしゃいます。そういった方にお待ちいただかなければいけないことがとても辛く感じられました。しかし、驚くことに、その方々は異口同音に、「いいものが認められて本当にうれしい。よかったね。」と喜んでくださったのです。せっかく認めていただけるようになったのに、供給できなくて、忘れられてしまったらどうしよう。という大きな不安もありました。しかし、この言葉をエールに、私たちは、三年熟成をしっかり守り続けることにしたのです。
 2019年秋収穫のりんごから増やしたりんご酢の製造量。ようやく、三年熟成期間を経て、みなさまへお届けできるようになりました!本当にお待たせいたしました。
 通常のお酢に代えてご使用いただけます。また、調理に使用したり、他のものとミックスした際に、持ち前の味のよさと、香りのよさが発揮されます。他の素材のよさを引き立てる力もあると思っています。水や炭酸で割って飲んでいただくこともおススメしています。うまみをストレートに感じていただくことができます。本格醸造りんご酢の実力をお確かめください。一度使えば、他のお酢では満足できなくなってしまうハズです。