2018年2月21日

春の訪れを告げるお雛様

これまで門外不出だった東根市内のとある旧家のお雛様。壽屋とは長年のお付き合いがある縁から、この度、初めて壽屋のお雛様展示の列に加えていただけることとなりました。
保存してあった箱の蓋には「文政十二年」とあったこのお雛様ですが、東根市の歴史に詳しい野口孝雄さんによりますと、「どうやら三百二十年ほど前の元禄雛ではないか?」と推測できるということです。
その根拠は、一、身にまとっている衣装やお顔立ち。二、この旧家の当時のご当主が非常に文化人で、京都に絵の勉強に行ってらした。その際に、京都で求めてきたものであろうと考えられること。三、この旧家のある近隣の地区で、同様の大きめの元禄雛がここ数年来発見されていることなどから、この推測にたどり着いたということです。
特徴としては、全体的に大きな作りであること、ほおの膨らみのない美しいうりざね顔、衣装は、お内裏様はとても珍しい公家のものであろう家紋をつけていらっしゃること、ともに紅花染めの衣装をお召しですが、華美な十二単ではなく、比較的質素なものともいえるようです。
京都に絵画の修行に行って、日本画を描いていたということから、屏風も大変すばらしい品だと思われます。東齋という仙台藩おかかえの絵師だったといわれている方の作品ではないかとということです。
写真からも伝わる、見るものを圧倒する迫力のあるお雛様。お雛様がご覧になってきた歴史の流れの一端を感じることが出来るような気がします。
野守の宿にどうぞ足をお運びくださいませ。

初めて壽屋のお雛様展示の列に加えていただけることとなった320年ほど前の元禄雛。