2011年11月15日

熱々とろ〜り「納豆汁」。

山形ご当地汁、熱々とろ〜り「納豆汁」。

寒い山形の冬を乗り切る熱々のお味噌汁「納豆汁」は、山形県内陸地方に伝わる郷土料理です。豆腐になめこなどのきのこ類や山菜類、油あげ、里芋に里芋の茎を干した芋がらなどをダシ汁で煮込み、すりつぶした納豆とお味噌で溶いて、薬味にねぎやセリをたっぷりとかけていただきます。その他、家庭によって、大根や人参を入れる場合もあるようです。
壽屋寿香蔵店舗でおなじみの多栄子おばあちゃんの納豆汁は、大きなすり鉢を使って、刻んだ納豆を丁寧にすりつぶすのが大きな特徴です。こうすることで、納豆の香りがとてもよく立ち上ります。
豆腐や納豆、油あげ等で、冬の間に不足しがちなたんぱく質をしっかりと取る事ができ、小正月に七草粥に代えて食べるのは、一番寒い時期に身体を芯から温めるためという先人の知恵が隠されています。しっかり守り受け継いでいきたい伝統的な食文化のひとつです。