2010年11月15日

おみ漬ひっぱりうどん。

山形の寒い日に心まで温まる、「おみ漬ひっぱりうどん。」

大きな鍋で煮たうどんをそれぞれお好みのタレで。

「ひっぱりうどん」は、主に山形の村山地方に伝わる郷土料理です。お鍋を囲み、それぞれ個人の椀に納豆やネギ、生卵、大根おろし、おみ漬など好みの具材をかき混ぜたタレを準備し醤油などで味付けをします。うどんを煮た大きな鍋から直接取り皿のタレにとって食べます。


大きな鍋で煮たうどんを直接「ひっぱり」ます。大勢で囲む鍋はそれだけで楽しいものです。

このため、取りダレは各家庭によってだけではなく、同じ家族でもひとりひとりの好みで異なってきます。取りダレには、他にサバ缶やツナ缶を使用する人もいれば、納豆や生卵を使わない人も。その場にいる人数分の食べ方があると言っても過言ではないでしょう。
また、各家庭では、みんなが集まった際に食べる料理だったり、手早く簡単に食事を済ませるための物だったり、位置づけも様々です。
囲炉裏を囲んでのひっぱりうどんは、壽屋スタッフのある日のお昼ごはんです。「私は、ネギいっぱいがいいなぁ」「サバ缶に大根おろしだな。」「おらいのばあちゃんはひっとりうどんって言うじぇ」「ひきずりうどんっても言うずね」などなど、うどんが伸びないうちにと急いでひっぱり、タレをからめて一気にすする一方で話は盛り上がります。湯気を囲んで心も体も温まる楽しいひと時です。


お好みのタレでいただきます。それぞれお互いの食べ方のこだわり話に花がさきます。